ナチュラルペイント講習会

2009年01月22日

アカデミーオイル塗装講義

時計の針が、
午後10時を回りました…。

こんばんは。
NaturalPaintの藤岡です。

今日は、現場ではなく、

非常勤講師を務めさせて戴いている
岐阜県立森林文化アカデミーで、

「ものづくり研究会」さんの
今年度の新入生を対象とした
オイル塗装の講義を行なって参りました。

毎年行なわせて戴いておりますが、

今回の講義は、より実技に特化して
樹種別における塗装状態の違いを
より深く掘り下げた内容となりました。

針葉樹と広葉樹それぞれの手板を
表面はサンディング仕様で、

常勤講師である久津輪さんに
準備して戴きました。

スギ、ヒノキ、マツ、ナラ、クリ、
ニレ、ブナ、クルミ、ケヤキ、サクラなど。

アカデミーオイル塗装講義2






クリアーを塗っても
濡れ色が強い場合、

どうすれば塗っていない
自然な感じで塗装が可能か?

同じ様に塗っても樹種によって
それぞれ塗装状態は違う…

同じ針葉樹でもヒノキと杉では
カラー半透明仕様で全く異なる…

その場合、綺麗に仕上げるには、
どのようにすればいいのか?

アカデミーオイル塗装講義1






下記画像は、生徒さんの
試し塗りの様子です。

アカデミーオイル塗装講義3






今回も使用したのはオスモカラー。

ご用意戴いた様々な手板に同じ塗料で
塗りっ放し&拭き取り仕様で

どのような違いがあるのか?

サンプル塗装板も作成致しました。

アカデミーオイル塗装講義4






新入生とは言っても年齢の異なる
それぞれに経歴を持たれた
ものづくりに真剣に
向き合う方々ばかり。

毎回、私も楽しみにしています。

午前9時から12時までの
休憩を挟んでの3時間でしたが、

時間も予定通りに終了して、
とても有意義な時間を
過ごさせて戴きました。

心からお礼申し上げます。

有難うございました。

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2007年11月15日

岐阜県立森林文化アカデミーオイル塗装講義3

岐阜県立森林文化アカデミーオイル塗装講義のつづきです…。

久津輪先生の講義の後、休憩を挟んで
まず「技術力‐わたしたちの考え方」と題してご説明。

わたしたちが一番大事に考えている
「よい結果を導く塗装」のための3本の柱とは?を
「人」「被塗物」「材料」の関係から導き出す
木部塗装をご説明致しました。

(「被塗物」+「材料」)→「人」

「被塗物」と「材料」を個別に把握する事は基本ですが、
「被塗物」+「材料」が組み合わさった状態を
「人」が理解していないとよりよい結果は生まれない…というものです。

3本の柱を前提にした実技内容は手板として…

広葉樹環孔材…ナラ・ケヤキ・クリなど、
広葉樹散孔材…カエデ・カバ・サクラなど、
針葉樹…ヒノキ・スギ・マツなどを
それぞれの素地仕様(プレーナ&サンダー)が
異なる手板をご準備戴き、
全種類用意したオスモカラーのクリアー&カラーを塗装。

濡れ色になり易い材と変化の少ない材は?

クリアーで濡れ色に変化する場合、
より自然な風合いにする方法とは?

拭き取りの着色塗装をすると
材によってはどのように変化するか?

半透明カラー仕上げでは同色を塗布した場合の
広葉樹(環孔材・散孔材)、針葉樹の違いは?

…など各々の検証を致しました。

よりよい木部塗装を導くには、

「被塗物」である木材
…広葉樹(環孔材・散孔材)・針葉樹について

「材料」である塗料
…今回はオスモカラー(クリアー&カラー)
…塗装する道具類について

を正しく理解してそれが交わった状態
…実技による検証

を「人」が認識して初めて応用が効くのです。

半透明カラー仕上げでは
「白の画用紙」に着色する訳ではなく
材そのものの色が反映されますので
適切なカラーの選択が大切と言えます。

3本の柱を理解していないと
適材適所の木部塗装が可能になりません。

生徒の皆さんは、流石にものづくりにおける情熱が素晴らしく
様々な塗装検証で予定されていた時間を
あっという間にオーバーしてしまいましたが、
3本の柱をご理解戴けたのであれば幸いです。

久津輪先生、山口先生、色々とお世話になりました。
生徒の皆さん、お疲れ様でした。

有難うございました。

◎「和の生活」…岐阜県立森林文化アカデミー
  ものづくり研究会 小田嶋優さんのブログ

日本で昔から使われてきた道具<民具/MINGU>を
調査・研究・制作する「ものづくり」たちのページです。
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2007年11月05日

岐阜県立森林文化アカデミーオイル塗装講義2

ここで乾性油、不乾性油、半乾性油について
おさらいしておこうと思います。

植物性オイル一覧

◎乾性油(ヨウ素価130以上、主用途=塗料)

荏胡麻油(えごまあぶら、えあぶら)ヨウ素価 190-215
シソ科の一年草エゴマの種子を搾って採取する。
中世末期までは食用、塗料、灯火用として広く用いられた。
食用油であるため食器の塗装にも適する。

亜麻仁油(あまにあぶら、あまにゆ)ヨウ素価 175-195
アマ科の一年草アマの種子を搾って採取する。
塗料用の代表的な油。煮沸し、酸化促進剤を加えて用いることが多い。
黄変しやすい。

桐油(きりあぶら) ヨウ素価 160-175
トウダイボク科の落葉高木アブラギリの種子から採取する。
中国産のほうが乾燥が早い。濃厚な油で、厚い塗膜をつくる。
高い防水性から、中国では船体にも塗られた。

胡桃油(くるみあぶら)ヨウ素価 140-150
クルミ科の落葉高木の実から採取する。
油彩画に用いられるほか、食用油であるため食器の塗装にも適する。
酸化で臭くなりやすい。

紅花油(べにばなあぶら)ヨウ素価 140-150
キク科の一年草ベニバナの種子を搾って採取する。
食用のほか、油彩画にも用いる。耐久性、乾燥性は亜麻仁油に劣る。

向日葵油(ひまわりあぶら)ヨウ素価 125-140
キク科の一年草ヒマワリの種子を搾って採取する。主に食用、化粧品用。

◎半乾性油(ヨウ素価100-130、主用途=食用等)

大豆油(だいずあぶら)ヨウ素価 114-138
マメ科の一年草ダイズの種子を搾って採取する。
主に食用。塗料用としては他の植物油と混ぜて使用する。

綿実油(めんじつゆ)ヨウ素価 105-120
アオイ科ワタの繊維を取った後の種子から採取する。主に食用。

菜種油(なたねあぶら)ヨウ素価 110-115
アブラナ科の一・二年草の種子から採取する。
中世以降、食用、灯火用の代表的な油。
近年は石油代替燃料としても。

胡麻油(ごまあぶら)ヨウ素価 103-116
ゴマ科の一年草ゴマの種子から採取する。
主に食用。肌用、毛髪用としての用途も。

◎不乾性油(ヨウ素価100以下、主用途=毛髪用等)

椿油(つばきあぶら)ヨウ素価 83-90
ツバキ科の樹木ヤブツバキの種子から採取する。
食用、化粧品用のほか、刃物類の保護用にも。

蓖麻子油(ひましゆ)ヨウ素価 81-91
トウダイグサ科トウゴマの種子から採取する。
不乾性油だが脱水により乾性化する。
塗料、化粧品、薬用(下剤)としても。

オリーブ油(おりーぶゆ)ヨウ素価 75-88
モクセイ科の常緑樹オリーブの実から採取する。
主に食用、薬用。乾燥しないが、西洋ではまな板の塗装に使われる。

上記は、ものづくり研究会講師の久津輪先生が、
一般向けの生涯学習講座で使用された
植物性オイルの資料から抜粋致しましたが、
とても解り易いと思います。

木部塗装で使う植物油は乾かなければなりません。
ですから自然塗料は乾性油や半乾性油を主剤として
より木部に適する為にブレンドする事もあります。

オスモカラーはひまわり油がメインですが、
不純物を除去する精製の方法が、
独自のテクノロジーであると説明しています。

<つづく>

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2007年10月30日

岐阜県立森林文化アカデミーオイル塗装講義1

非常勤講師を務めさせて戴いている
岐阜県立森林文化アカデミーで新入生を対象とした
オイル塗装の講義を行なって参りました。

岐阜県立森林文化アカデミーは、
森林・林業の問題を地域の人たちと
一緒になって解決していくことを主眼に、
研究と教育を行う学校です。

新入生とは言っても普通の学校とは異なり
20才代〜60才代のそれぞれに経歴を持たれた
ものづくりに真剣に向き合う方々ばかりです。

昨年度に行なった講義に類似しておりますが、
実技を含めてより深く掘り下げた内容となりました。

9:00-12:15まで、休憩をはさんでの3時間。

開始から1時間程は、
ものづくり研究会講師でおられる久津輪先生が、
一般向けの生涯学習講座で使用した資料を基に
様々な植物性油についての講義がありました。

油が乾く原理、乾性油・不乾性油・半乾性油という区別や、
昔から日本で使われてきたオイル塗装(荏油、桐油、亜麻仁油など)の
実例についても触れられました。

…実例という点では、日本には漆が存在した事もあり
少ないのですが、木の塗装では、床や柱を米ぬかや荏胡麻油、
桐油で拭く…と言った程度でしょうか…。

木ではありませんが、岐阜の特産品の和傘や油紙に
これらの油が使われており、製造元から聞いてきた話も
加えながら解説されておりました。

<つづく>

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2006年12月29日

岐阜県立森林文化アカデミー講習会

平素から懇意にさせてもらっている
岐阜県立森林文化アカデミー「ものづくり研究会」さんからのご依頼で
去る11月25日に「自然塗料による木部塗装」と題して
講習会を開催致しました。

様々な手板が必要との事もあり、
スギ、ヒノキ、マツ、ナラ、クリ、エンジュ、
キハダ、ブナ、クルミ、ホオ、ミズメザクラ、ミズクサを
用意して戴きました。

また「ものづくり研究会」の学生さんのみならず
学内各所にポスターを掲示して告知して戴いたお陰もあって
他の学部の学生さんにも聴講して戴きました。

午前9時から11時半頃までの2時間半を予定しておりましたが、
皆さんとても熱心で内容を深く掘り下げていった結果、
終了時刻は午後2時となり、とても有意義な時間を過ごさせて戴きました。
心からお礼申し上げます。

当日の講習内容の概略をご紹介致します。

<自己紹介>
木材塗装現場からのノウハウを、可能な限りご紹介しようと思います。
まず、お話を進める前に、とにかく実際に塗ってみましょう。
その後に技術説明等おこなっていこうと思います。

早速ですが、好きな木材、塗料(色)、道具を選び塗ってください。
用意していただいたのは木片ですが、ご自分の作品を仕上るつもりで、
作業場に入ってから出て行くまでを想定して行ってください。
時間は5分とります。(実際には約20分)
アカデミー1








後片付けまで終わった方は、制限時間まで自由としますが、
この作業時間中だけは私語厳禁とします。
自信がなくとも、とにかくご自分ひとりで作業場に
入ってから出て行くまでを想定して行ってください。
アカデミー4








<選んだ塗料、道具、後始末の様子をチェック>
それでは、お一人ずつお話をきいていきます。
・どうしてこの木材を選びましたか?
・なぜこの色を選びましたか?
・この道具を使って塗る作業はどうでしたか?
<その他の質問>
ご協力ありがとうございました。
では、いま作業したことはひとまず忘れていただき、
座学に入ろうと思います。

<オスモの説明会資料説明…オイルフィニッシュの良し悪しについて>
<実技解説のスタート>
アカデミー3








<樹種別塗装、色について>
<道具について>
<塗布量について>
<養生について>
<日々のお手入れについて>
<塗り替えについて>
<質疑応答>
アカデミー2








…といった流れです。
※準備下さった先生方・学生さんに心からお礼申し上げます。

岐阜県立森林文化アカデミーさんは、専門分野を極める方たちですので、
それに見合った講習内容となりましたが、
ナチュラルペイントでは、一般の初心者の方を対象とした
講習会も随時行ないますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

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